ホーム > 特集 > 鉄旅れぽーと > 2022年1月16日 ときわ路パス(冬)


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  • 今回の旅の目的
    過去にも冬のときわ路パスが発売されたことがありますが、2021年12月25日〜2022年2月6日まで、新たに設定されました。そして鉄カードがもらえるキャンペーンも引き続き実施。第3弾は働く車両がテーマとなりました。引き換え方法は第2弾と変わらず、当日に有効なときわ路パスを指定の場所で提示すること。1日で全種類をそろえるとなると、ひたすら列車に乗り続けなければならないのは過去のレポートで分かると思いますし、特に前回は輸送障害に巻き込まれて、大洗鹿島線大洗駅に行くことができませんでした。それを踏まえたうえで、もしもに備えて今回は2回に分けて観光もしようと計画を練り始めましたが、新型コロナウィルス感染症の爆発的な感染再拡大で外出機会を極力減らすことを余儀なくされ、結果として今回も1日で全ての鉄カードを集める旅となってしまいました。

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  • 大和 9:30 → 下館 9:40(JR水戸線740M)
    今回も初めに真岡鐵道の鉄カードをもらうため真岡駅へ。前回よりも1本(1時間)遅い列車ですが、途中の行程を見直せば大差はありません。
    正月、成人の日三連休も終わり、その反動で人の流れは少なくなりますが、連休明けから結城市と筑西市で過去に例を見ないコロナ感染者の増加の影響もあるのか、乗客は少なく感じました。

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  • 下館 9:42 → 真岡 10:06(真岡鐵道113列車)
    下館駅での乗り換え時間は2分しかありませんが、少し遅れたくらいなら待ってくれるようです。今回は定刻なのでスムーズな乗り換えが求められますが、一番前のドア付近に陣取ってた人らが真っ先に降りたと思ったら、ゆっくり横に広がって歩くという乗り換えキラーでした。それでも間に合いはしましたが、乗車前の記録写真はさすがに撮る余裕はありませんでした(写真は真岡駅に着いてから撮影)
    車内は相変わらずSLの撮影に訪れたと見られる方がチラホラ。観光目的と思われる人は見られませんでした。なお、列車の方は折本駅でSLもおかの回送と行き違い。斜向かいに座っていた人が別の場所で写真を撮っていたので、座ったまま窓越しにSLのプレートが撮れました。昨年、C12 66が米寿を迎えたことから、それを記念して期間限定でナンバープレートが赤くなっています。
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  • 真岡駅で鉄カードをゲット!
    第1弾、第2弾ともに引き換え場所は駅舎内の旅行センターで行っていましたが、今日は開いておらず、改札脇のきっぷ販売窓口での引き換えでした。
    記録写真はSLキューロク館に移動して49671の前で撮影。10時30分からの車掌車牽引に向けて準備が進められていました。そのほか、館内の傍らに置いてある石炭の塊や、独特な外観の真岡駅舎などを撮影。
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  • 真岡 10:23 → 下館 10:49(真岡鐵道116列車)
    真岡駅を後にして、次の目的地へ。行きにSLもおかの回送と行き違いとなったならば、当然今度はSLもおかと行き違いに。誰も運転士の脇に行く気配が無かったので、席を立って車両の前方へ移動。折本駅に入ってくるSLもおかを撮影できましたが、窓に反射した自分の手も写っちゃいました。
    ちなみに116列車は先に折本駅に到着していて3分ほど停車しますが、到着時、出発時以外はドアは締め切りとなります。SLが来たからといって慌ててホームで撮影しようとしても、出られません。
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  • 下館駅で鉄カードをゲット!
    下館駅に到着し、関東鉄道常総線のホームへ移動して乗り換え窓口で鉄カードを引き換え。また、この日はJR水戸線で赤電が走っていることを承知し、下館駅で撮影できることは分かっていたので駅名標と交えて撮影しました。個人的なことですが、筑波鉄道沿線に住んでいるので、駅名標はこの形に馴染みがあります。
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  • 下館 11:07 → 取手 12:17(関東鉄道常総線7058列車)
    下館駅からは関東鉄道創立99周年記念塗装のうちの1両であるキハ2402で取手駅へ。…って昨年秋も同じ車両で取手駅に向かってますね。その時は1本前の普通列車でしたが、今日は快速列車です。

    つくばエクスプレスの開業に合わせて新設された快速列車は、主に朝晩の運行でしたが、2020年10月のダイヤ改正で日中にも運転されるようになりました。また、それまで上り1本しかなかった取手−下館の直通快速も、日中は全て直通運転を行っています。とは言え、設備の都合上、取手−守谷は各駅停車となっています。

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  • 取手駅で鉄カードをゲット!
    取手駅では一旦関東鉄道の改札を出て、JRの西口改札にまわって鉄カードを引き換えなければなりません。何度もときわ路パスを利用している方なら分かると思いますが、関東鉄道の窓口側の自動改札機の扉に「ときわ路パスはこちら」と貼紙がしてあります。故に、乗り換え専用改札は通れません。
    そして毎回面倒なやり取りも。水戸駅もですが、引き換え確認のハンコを押す位置を確認してきます。多分、きっぷの余白部分などに綺麗に押してもらいたい収集家の要望とかあるんでしょうね。私鉄各線の引き換え場所では、そんなのお構い無しと適当かつ手際よく押してくれます。

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  • 取手 12:33 → 水戸 13:58(JR常磐線367M)
    取手駅からはJR常磐線の普通グリーン車で水戸駅へ。電光掲示板には何やら不穏な文字が流れていますが、品川−新地の普通列車には影響はありません。
    新型コロナウィルス感染症の感染急拡大もあって、出来る限り人との接触を減らそうと思い、誰も乗らなさそうなグリーン車の1階に乗車。案の定、取手駅から乗った時点では1人いましたが、水戸駅で降りるときは自分だけになっていました。ちなみに今回は、JRE POINTを使ってSuicaグリーン券情報を取得。JRE POINTのホームページにあるポイント交換から、乗車前日の23時59分までに申し込みが必要です。乗車距離に関わらず、400ポイントで交換できるのはお得だと思います。
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  • 水戸駅で遅めの昼食
    昨年秋に食べられなかった土浦駅の立ち食いそばをリベンジする予定でしたが、行程の見直しと季節限定メニューの存在を思い出し、水戸駅の立ち食いそばでお昼にすることにしました。

    2017年にお店がリニューアルする前からある、唯一の季節限定メニュー「けんちんそば」。当時と比べて100円高いのは知っていましたが、さらに10円上がって560円に。立ち食いそばとしては高額です。その分、ボリュームもアップしたんだろうと期待に胸を躍らせていざご対面。しかしあまりの陳腐さにガッカリ。これがけんちん…だと!? 里芋は薄くスライスされ、大根の量も以前より減少。逆にさつま揚げが増えている。そして豚肉が1切れ。豚肉入れちゃったら豚汁じゃん。しかも汁はけんちん汁でなく、他のメニューと同じそばつゆ。マジか!? けんちんそばはちゃんとしたお店で食おうと思いました。

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  • 水戸 14:30 → 大洗 14:46(鹿島臨海鉄道大洗鹿島線147D)
    昼食後は鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗車して大洗駅へ。日も次第に西に傾き始め、観光客よりかは早めに家路につく人の方が多く見受けられました。

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  • 大洗駅で鉄カードをゲット!
    大洗駅では改札外の売店で鉄カードを引き換え。お店に入って引き換えだけするのも忍びないので、店内を少し見渡してみましたが、駅弁はおろか、気になっていた炊き込みご飯の素すらありませんでした。伺ってみると、この時間ではもう売り切れてしまうとのことでした。
    次の列車の時間まで、新しくなった巨大タペストリーやガルパンラッピング車両などを撮影。
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  • 大洗 15:03 → 水戸 15:20(鹿島臨海鉄道大洗鹿島線1150D)
    大洗駅から水戸駅に戻るために乗車する列車は大洗駅始発。留置線から出てきたのは、なんとも渋みのあるクリーニング専科「黒田ウーサー」のラッピング車両でした。新型車両8000形への増備が進む一方、古参の6000形も最後の力を振り絞って活躍を続けています。夕方のラッシュを想定して2両編成となっているようで、水戸側はラッピングの無い普通の6000形でしたが、車両側面には至る所に老兵の傷跡が見られました。
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  • 水戸駅で鉄カードをゲット!
    水戸駅では改札窓口で鉄カードを引き換え。ついでにニューデイズに立ち寄り、昨年10月中旬に販売が開始された勝田車両センター開設60周年を記念した各種グッズが残ってないか見てみましたが、一番最後に発売された特別パッケージの干しいもすら残っていませんでした。
    早々にホームへ戻り、次の列車の発車を待ちます。

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  • 水戸 15:38 → 勝田 15:43(JR常磐線685M)
    最後の鉄カードを目指して、ひたちなか海浜鉄道との接続駅である勝田駅へ。10分前に勝田止まりの普通列車がありますが、大して急ぐこともありませんので、寝過ごしたらとんでもない所まで連れて行かれそうな列車にわざわざ乗車します。
    ちなみに、ときわ路パスの有効エリアは茨城県内となりますので、JR常磐線の北限は大津港駅までとなります。湯本の温泉に行きたいなーと思ったら、ときわ路パスのほか、大津港−湯本の乗車券(往復で840円)を購入すれば、何ら問題はありません。

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  • 勝田 15:58 → 那珂湊 16:14(ひたちなか海浜鉄道湊線137列車)
    乗り換え前にみどりの窓口に寄って、所用を済ませてから湊線のホームへ。ひたちなか海浜鉄道のホームページに掲載されている週末列車で確認したとおり、ミキ300-103が待っていました。
    車体の一番前下部にある排障器(通称、スカート)は、元々はシルバーでしたが、2019年のROCK IN JAPAN FESTIVAL 20周年の時に特別ラッピングが施され、その名残で青色となっています。フェスは2020年、2021年と2年続けて新型コロナウィルス感染症の影響で中止となってしまい、2022年からは千葉市での開催になるとは思っても見ませんでした。

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  • 那珂湊駅で鉄カードをゲット!
    流石にこの時間ではほとんど観光客はおらず、応援団の人らによる記念乗車券と飲食店等の割引券の配布も行われていませんでした。
    次に那珂湊へ来たら、待ち時間に湊公園へ行ってみようと思っていましたが、日没が迫っていたため今から出歩くのは危険と判断し、窓口で鉄カードを引き換えたら、おとなしく駅舎内で時間を潰しました。

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  • 那珂湊 16:49 → 勝田 17:03(ひたちなか海浜鉄道湊線140列車)
    夜の帳が下りる頃、那珂湊駅にミキ300-103が戻ってきました。全ての鉄カードの引き換えが終わり、後は帰るだけです。車窓も暗くなり始めたので、外ではなく車内を見渡して気になったものを撮影。
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  • 本日の数少ない輸送障害にピンポイントで遭遇
    取手駅から普通グリーン車に乗車した際、品川−新地の普通列車には影響は無いと言いましたが、一部の特急ひたちが原ノ町−仙台で運休となりました。原因は前日にトンガ王国で起きた火山噴火に伴う津波の到来で、津波注意報発令に伴う避難指示が出たため、運休が発生しました。
    問題はそこに付随する、臨時特急「冬の宮城ホッと温泉号」にあります。まず、この臨時特急に乗車しようと思った経緯ですが、新潟車両センターに属するE653系で運転するというお話を伺い、JR常磐線で新潟の車両に乗れる記念にと特急券を手配しました。しかしJR上越線内での豪雪の影響で回送できず、地元勝田のK70編成による代走となりましたが、それはそれで記念になるとキャンセルはしませんでした。それが当日になって津波で全区間運休するとは想像もしていませんでした。最初に勝田駅に到着した際、湊線ホームに行かず、みどりの窓口へ行ったのはこの特急券を払い戻すためでした。

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  • 勝田 17:12 → 水戸 17:21(JR常磐線678M)
    楽しみにしていた臨時特急が運休となったため、普通列車で家路につきます。
    勝田駅から乗車する列車は、後ろに5両増結するため暫く停車。同駅で日常的に見られた分割・併合作業も、現在ではこの列車による併結のみとなっています。

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  • 水戸 17:34 → 友部 17:49(JR常磐線448M)
    臨時特急に乗れていれば、水戸駅で乗り換えすることなく友部駅に行けていましたが、運休してしまったものは仕方ありません。友部駅でJR水戸線と接続するJR常磐線の普通列車は、発車標にも乗り換え案内が表示されます。

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  • 水戸 17:54 → 大和 18:23(JR水戸線764M)
    本日最後の列車です。鉄カード集めは順当に進みましたが、最終盤の楽しみだった臨時特急には乗車できませんでした。なかなか一筋縄には行きません。
    春のときわ路パスが出たら、鉄カードの第4弾もあるのでしょうか。それ以前に、現在広がっている新型コロナウィルス感染症の第6波が収束していて、最低限の感染症対策をしていれば安心して旅行が楽しめるようになっているんでしょうか。
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