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> 2021年7月23日 ときわ路パス(夏)
今回の旅の目的
2年続けて夏季のときわ路パスが発売されることになりました。価格やフリーエリア、効力は春秋シーズンと変わりありません。昨夏は対象の駅を巡るとポストカードがもらえる特典もありましたが、今年は「鉄カード」がもらえるキャンペーンを実施。鉄カードとは全国の鉄道会社が共通のデザインで発行しているトレーディングカードのことで、2017年の登場以来、多くの鉄道会社で配布されています。
今回のキャンペーンでは制約が1つだけあって、【有効期限内のときわ路パスのみ引き換え場所で鉄カードを受け取り可能】というものが明記され、有効期限の切れたときわ路パスでは鉄カードをもらうことができません。つまり1回の旅行で全てそろえるとなると、1日で引き換え場所を全て巡らなければなりません。当然、引き換え場所の受付時間もあるため、ひたすら列車に乗り続けることになります。新型コロナウィルス感染症の猛威も未だに衰えない中、感染症対策は万全にして鉄カードを集めてみました。
大和 8:08 → 水戸 8:55(JR水戸線731M)
昨夏は旅の終わりに客車に揺られたいがために真岡鐵道の益子駅から旅を始めましたが、今年はSLもおかは定期検査で運休中(8月7日から運転再開)ということで、珍しい列車にも乗ってみると言う別の目的もなく、ただ粛々と鉄カード集めに没頭します。
平日であればまだ学生が多い時間帯なので、休みの日でも夏期講習を受ける学生らで少しは混雑しているかと思いましたが、友部駅を過ぎても予想以上にガラガラでした。
水戸駅で鉄カードをゲット!
水戸駅では改札窓口とNewDaysの2ヵ所で鉄カードの引き換えをしていて、NewDaysは改札の脇もしくは改札入って正面の店舗で150円以上の買い物をして、会計時に店員にときわ路パスを提示するともらえます。引き換えの際はどこで対応したか確認の判子が押されますが、NewDaysの確認印は店舗毎に異なっているようで、条件を満たせば両方の店舗で引き換えも可能のようです。ただしもらえる絵柄は同じなので、わざわざ2枚貰う必要も無いと思います。
※7・8番線の特急列車の形をしたNewDaysは鉄カードの引き換えの対象外。
水戸 9:18 → 大洗 9:32(鹿島臨海鉄道大洗鹿島線1127D)
次に鹿島臨海鉄道の鉄カードをゲットするため、大洗鹿島線に乗って大洗駅へ。やってきた列車はアクアワールド大洗のラッピング(通称「サメ列車」)とクリーニング専科の黒田ウーサーラッピングの2両編成。ラッピングが施されている車両のほとんどは6000形と呼ばれる旧型で、新型の8000形の導入も進んで数を減らしてきています。鹿島臨海鉄道のホームページで時刻表を確認すると、青文字斜体は新型車両8000形という表記もあるので、わざわざ旧型を選んで乗ってみることもできますが、今回は何も考えないで予定を組みました(下の写真は大洗駅到着後、留置線に引き上げたところを撮影)
大洗駅で鉄カードをゲット!
大洗駅では改札外の売店で鉄カードの引き換えをしていて、ただ鉄カードをもらうのも難なので少しお買い物。それから40分ほどの待ち時間がありましたが、昨夏は思いがけないトラブルでゆっくり見ることのできなかったガールズ&パンツァーの展示品もゆっくり見ることができました。ちなみに1年前は大洗駅インフォメーションの閉鎖前イベントが行われていて、多くの「ガルパンさん」が来訪して賑わっていましたが、今日も僅かならがガルパンを目当てに訪れていた方が見受けられました。
大洗 10:16 → 水戸 12:32(鹿島臨海鉄道大洗鹿島線132D)
次の目的地に進むため、水戸駅に戻ります。やってきたのはまたまた6000形の2両編成で、後ろの1両はガールズ&パンツァーラッピング2号車でした。鹿島臨海鉄道では今年のゴールデンウィークより新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止の観点からガルパンラッピング列車の運行予定の公開を取りやめていて、今日はたまたま乗車することができました。
水戸 10:43 → 勝田 10:49(JR常磐線549M)
水戸駅からJR常磐線の普通列車に乗り換えて勝田駅へと向かいますが、この列車は見てみたいと計画していたものの、すっかり忘れていてビックリしました。土浦以北では稀だったグリーン車無しE531系10両編成も、今では1日を通して普通に見ることができます。
勝田駅に到着すると、留置線で実際の車両を使って訓練が行われていました。暑い中ご苦労様です。
勝田駅で腹ごしらえ
ちょっと昼食には早いかなと思いながらも、立ち食いそば屋に入店。今回の旅程を考える中で、一番苦労したのは昼飯の場所とタイミングでした。結局はお決まりの立ち食いそばです。勝田駅の店名はキオスク勝田そばですが、メニューは水戸駅と同じ。まだ食べたことがないものを注文しようと悩むも、意を決して値段が一番高いエビ天そばを注文しました。
そばはおいしいですよ。そばがおいしいだけに海老天がなんか残念。しかも値段一番高いのに。
勝田 11:17 → 那珂湊 11:33(ひたちなか海浜鉄道湊線123列車)
勝田駅からは湊線に乗車して那珂湊駅へ。茨城交通色からひたちなか海浜鉄道オリジナルカラーへと変わったキハ3710形・37100形も、今は地元企業の広告ラッピングが主体となり賑やかです。
那珂湊駅で鉄カードをゲット!
那珂湊駅の窓口で鉄カードを引き換え。ちなみにひたちなか海浜鉄道では独自に鉄カードの配布を行っていて、オリジナルデザインの1日フリー切符(路娘モーション キハ3710型「涼風みなと」初 記念乗車券 湊線1日フリー切符)のBタイプ(ピンク色)の購入が条件となっています。限定200枚となっているものの、2021年7月25日現在、オンラインショップでも販売されているので、まだ残っているようです。
次の列車まで45分あるので、このタイミングでどこかで食事をするのも十分可能でしたが、連休中だし混んでたりすると微妙かなと思ってテキトーに時間を潰しました。そして今回もミニさむに出会えませんでしたが、ホント実在するんでしょうか。
那珂湊 12:18 → 勝田 12:33(ひたちなか海浜鉄道湊線126列車)
那珂湊駅から勝田駅に戻りますが、ここで今日一番の混雑。とは言え座席が全て埋まっているだけで、後部の運転席脇が空いていたので、そこに立って田園風景を眺めていました。すでに穂が出始めている所も見受けられましたが、祇園まつりで新穂を神輿に飾るところも多く、それを見ると夏が来たって感じがします。
勝田 12:47 → 土浦 13:24(JR常磐線74M「ときわ74号」)
今日の旅程では特に急ぐこともありませんでしたが。ときわ路パスは特急券を買えば特急列車に乗車可能なので、せっかくだから乗車してみました。快適です。
8月28・29日にJR水郡線で快速「奥久慈清流風っこ号」の運転がありますが、それもときわ路パスと指定席券で乗車できます(28日の1号もしくは2号でときわ路パスのフリーエリア外を行き来する場合、下野宮駅からエリア外の駅までの乗車券も必要)
土浦 13:30 → 取手 13:55(JR常磐線1190M)
土浦駅で特急列車を降りて、向かいのホームに停車している普通列車に乗り換え。取手駅での乗り換えを考慮して後ろよりの車両に乗車しましたが、取手駅まで乗客は1両当たり3〜5人とさびしいものでした。
取手駅で鉄カードをゲット!
昨夏のポストカードの時は関東鉄道の指定駅だったため常総線の改札窓口が引き換え場所でしたが、今回はJRの指定駅になったため西口改札が引き換え場所となりました。これでJRはNewDaysと合わせて3枚となりましたが、デザインはもちろんのこと、裏面に書かれた車両の紹介文や駅からのお知らせはそれぞれ異なっています。
なお、写真の方は現地で撮る時間が無かったので、自宅に帰ってから撮影したものになります。
取手 14:03 → 下館 15:24(関東鉄道常総線5083列車)
取手駅からは関東鉄道常総線で下館駅へ。JRの窓口で鉄カードをもらったり、この先トイレがないのでトイレに行ったりしているうちに発車時間ギリギリに乗車。当然、出発間際の車内は混雑していて座る余地などありませんでしたが、それでも新取手駅を過ぎた辺りからポツポツと空き始めたのですぐに座れました。今回の旅も終盤に差し掛かり、心地よい揺れに幾度と無く目を瞑ってウトウトしてしまいました。
下館駅で鉄カードをゲット!
下館駅に到着後、5・6番線にある常総線ホームの窓口で鉄カードをゲット。残すところあと1枚!
※北口、南口の窓口では引き換えできません。
下館 15:38 → 真岡 16:05(真岡鐵道129列車)
SLもおかは蒸気機関車、客車とも整備中のため運休中なので、普通列車で真岡駅へ。市松模様が全国的にブームとなったのに、そんなに脚光は浴びてないモオカ14形です。なお、次第に雲行きが怪しくなってきたので、この先の予定を若干変えることにしました。
真岡駅で鉄カードをゲット!
真岡駅の引き換え場所は窓口とポスター等に記載されていましたが、硬券入場券やSL整理券(2021年現在は予約制)を購入する窓口ではなく、その隣にある旅行カウンターが引き換え場所になっていました。
ちなみに真岡鐵道でも独自に鉄カードの配布を行っていて、改札脇の売店で1,000円以上の買い物をするのが条件だったようですが、現在はそういった説明が無いので配布は終了しているものと思われます。
鉄カードをもらったらSLキューロク館に行く予定でしたが、帰宅時間を早めるためにとんぼ返りです。それでも整備が終わってピカピカの客車を撮る余裕はありました。
真岡 16:11 → 下館 16:34(真岡鐵道132列車)
真岡駅滞在時間6分!いよいよ北の空が真っ暗になってきたので家路を急ぎます。出発して間もなく、窓に大きな雨粒が当たったように見えましたが、すぐに消えてなくなりました。目の錯覚か?
下館 16:50 → 大和 17:02(JR水戸線757M)
結局のところ、計画した時間通りに進んだとしても雷雨になることはありませんでした。最後は慌しくなってしまいましたが、こういうキャンペーンやスタンプラリーなどを定期的に実施してほしいですね。