ホーム > 特集 > イベントれぽーと > 2023年12月2日 水戸運輸区×仙台車両センター 常磐線 往年の機関車展示撮影会


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  • 水戸運輸区で有料撮影会を開催
    昨年の5月3日に初めて開催された撮影会に参加して以来の水戸運輸区来訪です。今回は茨城DC期間中の開催ということで、展示車両はED75形電気機関車、EF81形電気機関車、DE10形ディーゼル機関車の茶釜と、豪華ラインナップとなりました。
    今回は2日間の開催で各日4回の入れ替え制で、日の入り時刻なども考慮して3回目に参加しようとしましたが、申し込み完了直前に定員に達してしまい、仕方なく4回目に参加することとなりました。参加費も31,000円とかなり高額ですが、一心不乱に申し込みを進めていたら何故か500円引きに。後で確認すると、謎クーポンが発行されていました。

    ※本項に掲載する画像は撮影順ではなく、イベントの内容を分かりやすくまとめた文章順になります。

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  • うめちゃん
    受付を済ませた後、身の安全のために用意されたヘルメットと反射ベストを着用。それと、係員と間違えないために参加者にワッペンシールが配られました。うめちゃんと久しぶりのご対面です。ムコナくんが元々はびゅうプラザ水戸駅のキャラクターだったり、最近は県南・県央の主要駅および下館駅に駅キャラも登場するなど、各部署でマスコット作りを競ってるんでしょうか。
    ちなみにこのシールですが、貸与された反射ベストの上に貼ってしまいそのまま返却してしまったため、お持ち帰りするのを忘れてしまいました。

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  • EF75 757
    昨年5月の初の展示撮影会が終わった後、意見交換の場で参加者のひとりが「次はED75とか無理ですかね?」と述べてから1年半で展示が実現してしまいました。とは言え、かつて水戸駅で見られた100番代や1000番代ではなく700番代なのはちょっと残念ですが、13年も経てばそれらの機体は全廃されているので仕方ありません(700番代は団体列車牽引でJR水戸線やJR常磐線に数回来ています)
    途中、時雨れて雲ってしまったり、一番懸念していた影落ちも開始早々に起きてしまいましたが、それをうまく利用して色々なシチュエーションで撮影できました。合間には起動、砂まきの実演もあって、そちらは水戸線っていがっぺ?YouTubeチャンネルの再生リスト「鉄道イベント」で公開しています。
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  • EF81 80
    尾久車両センターには5両のEF81形電気機関車が在籍し、80号機はその中というか国内に現存するEF81形の中で最古参となります。屋根上を良く見ると、直流区間を走る際の両パン(パンタグラフが2つとも上がること)になっています。ヘッドマークはED75 757の2エンドに固定された寝台特急カシオペアを除き、いずれも寝台特急の北斗星、あけぼの、はくつる、ゆうづるを付け回していました。
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  • EF81 139
    秋田車両センターから田端(現在の尾久車両センター)に移籍して間もなく7年。双頭連結器を備えているということで、E531系の秋田総合車両センター入出場で大いに活躍しています。今日は本当ならEF81形の展示は1両だけだったとのことで、仙台車両センターまでED75 757を迎えにいった139号機の展示が本命だったと考えられます。80号機に関しては、前日にJR水戸線経由でホキ8両の廃車回送を担当した都合で、たまたま水戸運輸区にいたってことでしょうか。なお、139号機も両パン上げていました。
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  • DE10 1654 / DE10 1705
    見慣れた赤いディーゼル機関車の脇の茶色い機関車が、今回の撮影会の目玉の一つであるDE10 1705です。現在も水戸運輸区にはぐんま車両センターから借りている常駐機がいますが、1705号機が茨城県にやってきたのは今回が初めてとなります。この独特の色は国鉄が定めたぶどう色2号という配色になります。DE10形は2両並べて展示されたので、1705号機の形式写真を撮ることはできませんでした。ちなみに、1705号機は前の週にJR水郡線で旧型客車を使用した団体列車で牽引役を勤めましたが、今回の撮影会のために返却を先延ばしにしてくれたそうです。
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  • 青と田
    ED75 757は仙台車両センター、EF81 80は尾久車両センター所属ですが、所属札がそれぞれ「青」と「田」になっていました。EF75形の700番代は青森周辺を走っていたものの、所属は秋田機関区だったそうなので、何で青森機関区を現す「青」の札が入っているのかは分かりません。
    EF81 80の「田」は説明するまでも無いと思いますが、尾久車両センターの前身である田端運転所の所属札です。JR常磐線にEF81形の貨物列車が往来していた当時は、この表記が当たり前でした。
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  • ちゃっかり参加のED75 114
    JR常磐線におけるDE75形といえば、東日本大震災当日に機関士を津波から守り、その後現地で廃車となった1039号機が有名ですが、震災で田端運転所水戸派出所(現在の水戸運輸区)に取り残された114号機の存在も忘れてはなりません。震災から半年後に仙台へ帰ることはできましたが、これで完全にJR常磐線からDE75形が姿を消しました。しかしまさかこんな姿になってまで水戸に戻ってくるとは思いませんでした。
    下の写真は震災から3ヵ月余り経った2011年6月25日に撮影したものです。
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  • 撮影会終わり
    天気や影落ちに悶々としながらも撮影会は滞りなく進み、まだ撮り足りないと思っているうちに終了時刻となってしまいました。集合場所に戻ると、自分の荷物の脇にDE10 1654以外の鍵のようなものが置かれていたので撮影。今回の感想や意見についてはウェブで解答ということで、最後はお土産を頂き解散となりました。お土産の中身は事前に知らされていたカレンダーのほか、仙台車両センターからもちょっとしたプレゼントがありました。
    色々と思うところはありましたが、これだけ多彩な機関車の展示も次があるとは思えないので、目の前で記録できたことに感謝です。
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