ホーム > 特集 > イベントれぽーと > 2023年9月17日 常磐線地酒列車


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  • JR常磐線でも日本酒列車を運行
    昨年の茨城プレディスティネーションキャンペーン、そして今年5月にも運転されたJR水戸線とJR水郡線の日本酒列車が好評だったことを受け、ついにJR常磐線でも日本酒列車が運転されました。
    運転区間は水戸−いわきで、水戸駅発コースといわき駅発コースに分かれて販売されました。提供される日本酒の蔵元はどちらも一緒ですが、銘柄は全て異なりました。また、おつまみも水戸駅発コースは茨城県産、いわき駅発コースは福島県産にこだわったものとなっていて、今回は福島県産のおつまみ目当てでいわき駅発コースに参加してきました。行きは身内の送迎で岩瀬駅まで向かい、帰りは岩瀬駅から桜川市広域連携バスを利用しています。お酒に関するレポートでは毎度しつこいようですが、飲酒後の車やバイク(自転車含む)の運転はダメ!絶対!です。

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  • せっかくなので温泉へ
    今回の日本酒列車は県を跨いでの運転となるので、受付場所となるいわき駅へ向かうだけでも一苦労。ただ行ってお酒だけ呑んで帰ってくるのもつまらないと思い、せっかくなので湯本駅に寄って温泉に入ってきました。いわき市も今月8日の線状降水帯で大きな被害を受けましたが、被害が出ているのは一部施設だけで、ほとんどは通常営業していると観光協会のホームページに掲載されていたので行きました。
    しかしながら、湯本駅は今月19日にも大雨被害があり、駅前は冠水。立ち寄った「みゆきの湯」は天井が崩落。幸い利用客に怪我は無かったそうですが、修繕が終わるまで臨時休業となってしまっています。
    (2023年10月7日に修繕が終わり営業を再開しています)
    湯本駅のホームには足湯もありましたが、こちらは今回は浸かりませんでした。撮影時は特急列車が出発した直後で、次の普通列車まで30分近く時間があることから利用客はいませんでしたが、温泉に入って戻ってきたら、結構な人数が利用していました。
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  • いわき 14:30 → 水戸 17:09(JR常磐線9586M)
    ここから本題です。乗車するのは水戸線地酒でいやど〜も号と同じくE501系K751編成で、オリジナルのヘッドマークが掲出されました。そしていわき駅といえば発車案内の電光掲示板です。なかなか凝った絵柄で表示されていました。車内広告は、こちらも今年5月に運転された水戸線地酒でいやど〜も号と同じく、既存のものは全て抜かれて簡素なPOPが差し込まれていました。しかし、車内販売はありませんとか、揺れるので注意してくださいといった案内系が追加されていました。
    14時30分、福島県の県鳥であるキビタキをモチーフにしたいわき地方振興局のキャラクター「フラキビタン」とJR職員に見送られ、楽しいイベントの始まりです。なお、往路の所要時間は普通列車とほぼ変わらない1時間40分ほどですが、復路はなんかおかしいですよね。水戸駅まで2時間40分?
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  • 6蔵の日本酒が提供
    座席にはすでにおつまみと、手土産や観光パンフレットなどが入った袋が用意されていました。日本酒の方も出発間際に用意され、出発から間もなくして大平桜酒造(いわき市)による乾杯の音頭で酒宴が始まりました。日本酒は6銘柄全てが一度に用意され、自分の好きなように呑めるようになっていました。
    太平桜酒造による乾杯の音頭の流れから最初は「太平桜 夢の香 純米原酒」から頂きましたが、何かいきなり超うまいんですけど。後の蔵元との交流タイムで聞きましたが、精米歩合は60%。香りを楽しんでほしいとのことですが、味わいも良かったです。原酒とあるのでここから吟醸酒などになるのかと聞きましたが、このお酒はあくまでも原酒として作ってるそうです。この後、とある理由でおかわりし放題となるのですが、このお酒を沢山おかわりすることになります。
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  • 福島県産のおつまみ
    今回のイベントのお目当てのひとつであるおつまみは、小名浜港ウォーターフロントに実店舗を構える小名浜美食ホテル謹製。小名浜美食ホテルと言えばいわき駅で駅弁を販売したり、アクアマリンふくしまの館内にある寿司処 潮目の海に携わっていることでも知られていると思います。気になる中身ですが、お品書き順にアジフライ(ソース付き)、メヒカリの唐揚げ、なめたけの梅肉和え、塩昆布、鮪の尾、蟹のさつま揚げ、しそ巻き大根、茄子の和え物、野菜の煮物、きんぴらごぼう、卵焼き。
    メヒカリはいわき市の魚にも選定されているようで、いわゆる「常磐もの」としてのブランド価値もあるようです。当然美味しかったです。それに、マグロの尾の付け根部分の煮物なんて、普通に生きていたらまず食べる機会なんて無いですよね。そんな希少な部位も頂けて大満足でした。

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  • 日本酒の紹介
    さて、水戸線地酒でいやど〜もは2回乗っておきながら肝心の日本酒のレポートはほぼなく、水郡線酒蔵紀行も提供された順番だけ詳しく書いて、味などは一切レポートしてきませんでした。それでは日本酒の良さが伝わらないだろうと思い、今回は乗車時間も長いのでしっかりメモしながら呑みました。
    旅のしおりには風味を可視化した表もありましたが、個人の第一印象としてお伝えします。椎名酒造店(日立市)の「冨久心 純米吟醸」は飲みやすい。愛友酒造(潮来市)の「愛友 ひやおろし」はひやおろしの割に辛口。塩昆布があう。木内酒造(那珂市)の「特別純米 愛山ひやおろし」はキレあり。月の井酒造店(大洗町)の「彦市 純米吟醸秋あがり」は癖ありだがそれが癖になる。浦里酒造(つくば市)の「霧筑波 特別純米酒」は辛口。どうでしょう、伝わりませんね...。説明下手ですいません。
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  • 美しい車窓もおつまみ
    湯本駅を発車して15分ほど経ったころ、同乗している酒蔵の紹介アナウンスが続く中で、海が見えるので進行方向左側を見てくださいというので見ていると、綺麗な砂浜が見えてきました。さすがに来週は秋のお彼岸と言うこともあって海水浴をしている人はほとんどいませんでしたが、海に入って遊んでもおかしくは無い暑さでした。補足画像の左に映っている門のようなものは、勿来関モニュメントです。
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  • 常陸多賀駅で蔵元と交流タイム
    今回のイベント列車の定員は75名でしたが、50名ほどしか集まらなかったため、1人当たりおかわり1〜2杯の予定がほぼ呑み放題となりました。おつまみも美味しくてお酒がどんどん進みます。車内では蔵元のグッズなどが当たる楽しい抽選会も行われました。いつもの如く何も当たりませんでしたが、お酒をたくさん呑ませてもらっているのでどうでもよくなりました。
    列車は16時ごろに常陸多賀駅に到着。40分ほど停車して蔵元との交流タイムが設けられました。ここで後続の普通列車に抜かれるわけですが、それがまさかのE501系。ホームに降りてE501系同士の並びを撮りたかったですが、やはり運転停車のためドアは開かず降りれないので、仕方なく車内から撮影しました。そんなわけで蔵元とお話できたのは、太平桜酒造と愛友酒造の2蔵。愛友酒造は鹿行地域唯一の蔵元なので、なかなか呑む機会も無くお話も聞けてよかったです。ちなみにE501系に抜かれるところは月の井酒造の方も見ていて、非常に珍しいことだとは説明しておきました。

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  • 宴もたけなわですが
    16時40分ごろに常陸多賀駅を発車し、宴も残すところ30分あまりですが、まだおかわりが回ってくるのでラストスパート。最後は愛友 ひやおろしで締めました。また、カップに入ったお水も回ってきたので仕込み水なのか聞きましたが、余った水を小分けにして配ってるだけでした。そうこうしているうちにイベント列車は夕日がまぶしい水戸駅に到着。車内はガンガンに冷房が効いていましたが、ホームに降り立つとジメッとした空気が肌にまとわりつき、まるで夏の夕暮れのような感覚を覚えました。
    座席の固さから忌み嫌われるE501系に2時間半も乗ってられるのか心配でしたが、終わってみれば楽しくてあっという間でした。水戸以南(龍ヶ崎市−水戸とか)でも是非運行してもらいたいです。

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  • 手土産
    今回用意された手土産は往路も復路も一緒かは分かりませんが、復路は上野台豊商店の「めひかり開き干し」と、いわきあられ本舗味覚堂の「えびっ子」の2品。めひかり開き干しは同社のオンラインショップで10個1セット(または3枚入り+他の商品との詰め合わせ)から購入が可能です。いわきあられ本舗味覚堂はいわき駅から徒歩10分ちょっとの所にある老舗のお煎餅・和菓子屋さん。郡山市の情報が集まるぐるっと郡山というサイト内になぜかネットショップがあり、えびっ子の大袋単体や小分け+他の商品との詰め合わせなどが販売されています。
    ちなみにえびっ子はイベント列車の乗車中に少し食べ、家に帰って置いておいたら家族にも食べられて量が減ってます(笑)
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