ホーム > 特集 > イベントれぽーと > 2022年11月13日 水戸線地酒でいやど〜も


  • 画像1
  • 茨城プレDCのイベントのひとつとしてJR水戸線で日本酒列車を運転
    2023年10〜12月に茨城デスティネーションキャンペーンが開催されるのに伴い、その前年となる今年は各地でプレイベントが開催されます。そのひとつとして、JR水戸線沿線のお酒を楽しめる日本酒列車が運転されました。その名も「水戸線地酒でいやど〜も」。いやどうもとは様々なシーンでの受け答え等で多用される茨城弁で、JR水戸線沿線でも団塊世代より上の人たちはよく使いますが、最近の若い人は使わないようです。
    1年前にも秋の観光キャンペーンでJR水戸線沿線の日本酒が味わえる水戸線Shu*Kuraという観光列車が2日間運転されましたが、大宮駅発着だったため時間の都合で参加を断念。JR水戸線を往復する列車なら乗れたのにな〜とぼやいていたら、今年実現されました。しかし今回は観光列車ではなく通勤形電車のE501系で運転ということで正直参加しようかどうか迷っていましたが、締切まで10日ほどとなった頃でも定員(77名)に達していなかったので、せっかくの機会だと思い参加することを決めました。
    なお、受付の時間に間に合うJR水戸線の列車があっても、自宅近くから駅までのバスが無かったので、自宅から最寄りの岩瀬駅までは自転車、帰りは車で迎えに来てもらいました。飲酒後の車やバイク(自転車含む)の運転はダメ!絶対!です。

  • 画像2
  • 友部 10:36 → 結城 11:41(JR水戸線9732M)
    乗車するE501系電車は小山駅への乗り入れを制限する都合で、2019年3月のダイヤ改正でJR水戸線から撤退していますので、今日のイベントでは友部駅と結城駅を往復する形となります。特別なE501系で運転という触れ込みはありましたが、告知の無かったオリジナルヘッドマークを装着。入口には暖簾がかけられ、車内広告も簡素なポスターで隠されていました。発車前からテンション爆上がりです。
    設置されているテーブルはJR水郡線では馴染みの物です。個人参加でも2人で1つのテーブルに相席となっていましたが、何人かは隣が空席で1人で利用できました(テーブルは復路に撮影)
    画像2−1 画像2−2 画像2−3

  • 画像3
  • 往路は6銘柄の日本酒が提供
    列車に乗り込むと同時くらいに日本酒とおつまみ弁当が配られました。それぞれ一般的なお猪口1杯ずつ、6つの蔵元から提供となるので合わせてワンカップ1本分くらいでしょうか。カップの下にはお酒の銘柄がプリントしてありましたが、個別にラップがしてある上に列車が走り出すと揺れて波紋ができるので、綺麗に写真に収めるのは諦めました。左上から地理的に東にある酒造会社順となっていて、笠間市の須藤本家より「純米大吟醸 郷乃譽」、笹目宗兵衛商店「二波山松緑 特別純米酒ひやおろし」、磯蔵酒造「稲里 純米(山田錦)」、左下から桜川市の西岡本店「花の井 ひやおろし」、筑西市の来福酒造「純米吟醸 愛船二〇六号」、結城市の武勇「武勇 純米吟醸ひやおろし」の銘柄となっています。
    画像3−1

  • 画像4
  • 加波山市場のおつまみ弁当
    正直、おつまみは期待していませんでしたが、懐石弁当のようになっていてビックリしました。しかも作ったのは桜川市にある加波山市場。自宅から車で5分ほどのところなので常陸秋そばの新そばイベントなどで行ったことはありますが、ランチメニューは食べたことがないので楽しみがひとつ増えました。おしながきは右上から大根とゆずの煮物、ちりめん山椒のせ(ごはん)、バイ貝、中段右から鶏肉中華揚げ、煮物、パストラミ、右下から胡麻豆腐、鮭西京焼、うなぎ(ごはん) ※パンフレット順
    画像4−1

  • 画像5
  • 往路は蔵元の車内アナウンスを聞きながら堪能
    列車は友部駅を出発すると、東の須藤本家から順に、蔵元による会社紹介や銘柄の由来などを車内アナウンスで解説。それにあわせて自分のペースで頂きましたが、稲田駅を通過する際に、乗車中に唯一酒蔵が見える磯蔵酒造を見ながら飲むお酒は格別でした。ちなみに今回は秋ということで「ひやおろし」を中心に提供されましたが、それぞれの銘柄の純米酒はよく飲んでいます。しかしながらその銘柄の由来については、恥ずかしながら本日初めて知るものがほとんどでした。
    画像5−1 画像5−2

  • 画像6
  • 結城駅に到着
    11時41分、結城駅に到着。ここからは自由行動になるため一旦改札の外へ。イベント列車は下館駅へ回送されるため、車内で待つことはできません。当日はJR東日本のウォーキングイベント「駅からハイキング」結城駅コースの開催期間中で、まだ受付時間内だったのでそれを元に街をぶらつこうかと思いましたが、なにやら市民情報センターの前に人が集まり始めたのでそちらへ。なんかよく分からないうちに昨日、今日と市内で開催されている秋の恒例イベント「きものday結城」の会場へ。先導してくれたのは結城市長と副市長でした。わざわざありがとうございます。
    画像6−1

  • 画像7
  • 結城酒造
    きものday結城のメイン会場まで連れてこられたものの、そこからは本当に自由行動。駅からハイキングの方がよかったかなと思いつつ、会場周辺をぶらぶら。しかし今日はどうしても見ておかなければならない場所が1つあるので行きました。それが結城酒造です。2022年5月、火災によって国登録有形文化財2棟を含む酒蔵が焼失してしまいました。何度か訪れている場所だけにショックでした。もし災難が無ければ、今日のイベント列車で提供されていたかもと思うと残念です。しかしながら奇跡的にけが人はなく、さらに無事だった日本酒も販売されました。そして今は筑西市と北海道で新酒の仕込みをしていて、酒蔵復活へ向けて頑張っているそうです。またこの場所で酒造りができることを願っています。
    (下の写真2枚目は2014年10月撮影)
    画像7−1 画像7−2

  • 画像8
  • 武勇
    結城酒造を後にして今度は武勇へ。今日提供されたお酒はイベント終了後、友部駅のニューデイズでも特別に販売されますが、武勇に限っては自由行動の最中に立ち寄ることもできました。かつては今日みたいにイベントがあると飛び入りでも酒蔵の見学ができましたが、現在は有料で事前申し込みが必要となっています。ちなみに結城酒造とは200メートルしか離れていないため、結城酒造が火災にあった際、冷蔵庫の中で無事だった日本酒をすぐさま預かったのが武勇だそうです。

  • 画像9
  • 甘味茶蔵で昼食
    復路でも日本酒が提供されるわけで、あんまり腹いっぱいにしてもどうかな〜と思いつつ、気が付いたら真盛堂の和カフェ「甘味茶蔵」に入ってランチを注文していました。今日は月替わりランチの弁当タイプのみ提供ということで、待つことなくすぐに用意されました(もうちょっとゆっくりしたかったけど)
    和菓子屋さんの赤飯ってどうしてこんなにおいしいのでしょう。おかずの煮物などもしっかり味がしみ込んでいておいしかったです。そしてゆでまんじゅう。こちらは先月29日のいばらきまんぷくトレインに乗車した際、結城駅にて提供されました。2週間ぶりの再会です。
    昼食後は結城市民情報センターでくつろいでいましたが、下館駅に回送されていたイベント列車が戻ってくると言う情報を聞いて駅へ戻りました。
    画像9−1

  • 画像10
  • 結城 14:32 → 友部 15:36(JR水戸線9733M)
    結城の街歩きを楽しんだ後は、再び日本酒を飲みながら友部駅へと戻ります。復路でもおつまみが用意されると言うことで往路のようなものを期待していましたが、沿線で製造されている乾き物やスナック菓子といったお酒にも合うおつまみが、観光パンフレットと共に一括して用意されていました。最後にまとめて紹介します。

  • 画像11
  • 復路は蔵元から直接話しを聞きながら7銘柄の日本酒を堪能
    結城駅発車後、今回は乗車していない桜川市の村井酒造より提供された新銘柄「真上 純米酒 Neo-Classic」で乾杯。その後は各車両ごとに2つの蔵元が10分ほど車内を回り、直接話しを伺う機会が設けられました。しかしながら話しを聞きながらなので自分のペースで飲むことができない上、2つ同時に日本酒を出されてどっちがどっちだか混同。それが3回繰り返すとなるとお話を聞くので精一杯なので、どのタイミングで何の日本酒を飲んだのか途中で分からなくなりました(メモでも取ればよかった…)
    ちなみに復路で提供された銘柄は須藤本家が「純米大吟醸 霞山」、笹目宗兵衛商店が「二波山松緑 特別純米酒」、磯蔵酒造が「稲里 純米吟醸」、西岡本店が「花の井 古代米のお酒」、来福酒造が「純米大吟醸 愛山」、武勇が「武勇 純米吟醸しぼりたて」でした。 ※車両によって提供順は異なる
    さらにスマホでアンケートに答えるともう1杯サービスもあり、きっちりいただきました(笑)

  • 画像12
  • あっという間に終着
    復路はかなりせわしない感じで、体感30分位しかなかったんじゃないかと思うほどにあっという間でした。友部駅に到着すると沢山の鉄道ファンが本日の立役者だったE501系を撮影していました。ほとんどは未成年のようなので、5年、10年経って今日撮った写真を見返したとき、JR水戸線沿線の日本酒に興味を持っていただければと思います。
    一旦改札を出た後は締めの挨拶でもあるのかと思いましたが、そのまま解散となりました。15時50分解散予定と聞いていたので、思わぬ早仕舞いにお世話になった車両の回送も見送らずに帰宅となりました。
    せっかく参加したのだから沿線のおいしい日本酒をきちんと紹介したかったですが、特に後半はグダグダな感じになってしまいました。2023年秋にも同様のイベント列車が運行されるかは分かりませんが、もう少し時間に余裕があっても良いかなと思いました。

  • 画像13
  • 結城市の手土産
    今回のイベント列車の復路で配られた沿線4市の手土産を紹介します(観光パンフレットは除く。リンクがあるものは会社の公式ホームページへ移動)
    結城市は水川商店の柿ピー「まるみ(○の中にひらがらのみ)の落花生」と結城紬の小物の2品。柿ピーは復路の酒のあてに食べました。結城紬の小物は何種類か購入したことがありますが、この手のものでも相当のお値段はします。

  • 画像14
  • 筑西市の手土産
    筑西市は湖月庵の「館最中」、佐藤米菓の「筑波揚げ」、岡埜榮泉の「いやんべえ」、ちくせいフレンズのコースター、筑西市の手ぬぐいの5品。館最中と筑波揚げの解説は割愛します。いやんべぇとは「いい塩梅」の茨城弁。筑西市の上ホ醤油を使用したゴマ餡入りの焼き菓子です。ちくせいフレンズは最近誕生した観光PRキャラクターで、下館駅北口を発着する道の駅循環バスにもラッピングされています。名産品などがモチーフなので何種類かキャラクターがいて、コースターも4枚入っていました。それと半纏形のものですが、広げると手ぬぐいになります。中に折り順が書かれた型紙が入っているので、広げた後はもちろんのこと、別の手ぬぐいでも半纏の形に折ることができます。
    ※岡埜榮泉は新治駅からまっすぐ徒歩6分(道路右側)
    画像14−1

  • 画像15
  • 桜川市の手土産
    桜川市は絵葉書、藤永製菓の「ころ助黒胡椒」、つくばチョウザメ産業の「チョウザメジャーキー」の3品。絵葉書は繋げるとひとつのストーリーになる観光ポスター「桜川の四季」の絵柄です。藤永製菓は工場直売所がこじんまりしたところなので行くのが難儀ですが、一部商品は加波山市場でも購入できます。
    つくばチョウザメ産業にいたっては桜川市じゃないじゃんというツッコミがあるかもしれませんが、運営するレストラン「スタージョン」が花の井を提供された西岡本店の向いにあります。チョウザメ料理が味わえるほか、加工食品も買えるそうです。

  • 画像16
  • 笠間市の手土産
    笠間市は笠間焼きのぐい呑みと鍋屋グループの「かさまチップス」の2品。笠間焼きのぐい呑みは駅からハイキングの参加賞からそれなりの値段で購入したものまで多数揃えていますが、今回頂いたものは色、形ともに良くて、早速使っています。かさまチップスはのり塩味でしたが、何種類かフレーバーがあり、手っ取り早いところでは道の駅かさまで購入できます。

    比較するのもいやらしい話しですが、いずれの自治体とも中身は2000円相当とかなり太っ腹でした。
inserted by FC2 system