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  • 力強いディーゼル音を響かせて
    DE10形ディーゼル機関車は1966年に登場した機関車で、蒸気機関車のD51形がデゴイチと呼ばれるように、DE10形もデーテンと呼ばれ親しまれています。
    仕事内容は貨物駅での入れ換え作業や、貨物列車、配給列車(甲種輸送)の牽引となります。JR水郡線やJR水戸線、JR常磐線で見られたDE10形は全てJR東日本のぐんま車両センターに在籍しています。元は宇都宮運転所在籍でしたが、2017年3月4日付で全車が高崎車両センター高崎支所へ転属しました(2022年3月12日付でぐんま車両センターに改称。所属札は[群])
    落成時は東北地方で活躍していた車両も多く、A寒地仕様として旋回窓やスノープロウを備えていましたが、現在はパッと見では仕様の違いは分かりづらいと思います。

    ぐんま車両センターにはDE11形ディーゼル機関車も配置されていましたが、2023年8月末までに全車廃車となっています。宇都宮運転所時代にはJR水戸線への入線もありました。DE11形について大雑把に説明すると、貨物駅等での入換作業を本務とするため、一部機器が省略されている以外はほぼDE10形と同じとなっています。
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  • 運用の遍歴
    1998年ごろまでは小山駅構内で貨車の入れ換え作業が行われていて、JR水戸線ホームの東側の入れ換え線(現在の東口駐輪場付近)でDE10形がひっきりなしに動いていました。立ち食いそばを食べている時、DE10形の警笛にビックリして噴出しそうになったことも今では良い思い出です。

    DE10形ぐんま車は水戸駅、宇都宮駅、尾久車両センターに出向していましたが、宇都宮駅は2023年3月で、水戸駅も2024年2月で常駐が無くなりました。これにより茨城県内でDE10形を見る機会はなくなりましたが、JR水郡線でイベントの客車列車が走れば、またやってくるかもしれません。

    水戸駅に常駐していたDE10形はJR水郡線西金−水戸の採石輸送列車(通称西金工臨)などを担当していました。ちなみに、常駐機は定期的に車両交換を行う必要があり、水戸駅の車両はJR両毛線〜JR水戸線を経由していましたが、2022年3月のダイヤ改正でJR高崎線〜JR常磐線(田端)経由での運転に変更されました。

    JR水戸線では配給列車に充当されることが多く、真岡鐵道のC12形蒸気機関車、50系客車の大宮総合車両センターへの入出場の牽引に一役買っていました。以前は下館駅での入れ換えをDE10形もしくはDE11形が担当し、輸送はEF81形電気機関車が行っていたこともありましたが、近年はDE10形に限定されていました。そのほか、関東鉄道や真岡鐵道の新車の甲種輸送も担当していましたが、現在はJR貨物の新鶴見車が担当しています(今後、DD200に置き換えられる可能性有り)

    土・休日の日中に下館駅の真岡鐵道の引込み線に止まっている1535号機は真岡鐵道がJR東日本から買い取った車両で、朝の「SLもおか」の回送と夕方の普通客車列車の牽引が本務です。さらに追記すれば保安機器の都合上、JR水戸線を走ることはできません(ATS-P未搭載)
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  • 今後の動向
    先述の通り、関東鉄道や真岡鐵道の新車の甲種輸送はJR貨物のDE10形で運転されていますが、いずれはDD200形に置き換わるかもしれません。ぐんま車両センターのDE10形が担当した真岡鐵道の配給列車については、今後製造予定の牽引用GV-E197系が担当するものと思われます。
    ※真岡鐵道車の甲種輸送はJR貨物が担当するようになってからは輸送実績はありません。
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