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  • そもそも水戸線って何ですか?
    1889年1月16日に小山−水戸で開業した水戸鉄道が起源で、日本国有鉄道を経て現在はJR水戸線として栃木県小山市の小山駅から茨城県笠間市の友部駅を結ぶ50.2kmの幹線です。茨城県内に終点を持つ鉄道としては県内初の路線とはなりますが、県内初の鉄路は日本鉄道奥州線で、水戸鉄道が開業する3年半前の1885年7月16日に大宮−宇都宮が開業、同時に古河駅も開業しました。

    水戸鉄道は1892年に日本鉄道に譲渡。1895年11月4日に土浦線(土浦−友部)が開業すると、1901年8月8日に水戸線の友部−水戸と土浦線、磐城線の水戸−岩沼が統合されて海岸線となり、水戸線は小山−友部になってしまいました。日本鉄道は1906年に国有化されると、その3年後の1909年10月12日に国鉄名称設定を実施。その際に水戸線の名称は残りましたが、区間は正式に小山−友部になりました。
    国鉄名称設定時に路線名、区間が変わらなかったのは、水戸線のほかに現在のJR日光線、JR草津線、JR桜井線の4路線だけだそうです。

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  • 全国でも稀な交直両用区間
    JR水戸線の架線は特殊で、小山−小田林は直流1500V、小田林以東は交流20,000Vになっています。どうしてそうなったかという原因が、茨城県石岡市(旧八郷町)にある柿岡地磁気観測所です。

    直流(小山駅起点2.4kmまで)と交流(小山駅起点2.5kmから)の間はデッドセクション(死電区間)と呼ばれ、電気が通っていないので、走行中の電車は架線から電気を取り入れることができません。古いタイプの電車では、デッドセクション通過時に車内の電気が消えて非常電源に切り替わっていましたが、現在運転されている車両では空調が一時的に止まるだけで、車内の電気が消えることはありません。
    一方、終点に到着後の折り返し準備の際に交直切替試験が行われるため、このタイミングで現在も車内の電気が消えるのを見ることができます。

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  • 駅の数
    16駅(栃木県小山市1駅、茨城県内は結城市3駅、筑西市4駅、桜川市3駅、笠間市5駅)
    すべての駅で交通系電子マネー(Suica等)が利用可能。

    ※一部の駅では現金によるICカード乗車券のチャージはできません。そういった駅での残高不足による乗り越し精算は、駅係員のいる駅では現金での支払いとなります。無人駅もしくは駅係員が不在となっている駅では、チャージできる場所(コンビニ等)でチャージして駅に戻り、改めて改札機にタッチしてください(入場当日に出場しないと、翌日から使えなくなります)


    各駅の情報は「駅情報」をご覧ください。

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  • 水戸線を走る車両
    ●E531系(青帯の4つドア5両編成) ※回送でグリーン車付きの10両編成も入線します
    ●E653系特急形電車 ※団体列車、臨時列車等で運転
    ●E491系総合検測車両 ※点検車両の為、一般の人は乗車できません
    ●その他(E501系、E657系など)

    ●DE10形ディーゼル機関車
    ●EF81形電気機関車
    ●各種保線車両・工事用軌陸車

    各車両の紹介はギャラリーの「勝田車両センター図鑑」、「機関車図鑑」をご覧ください。

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  • 営業列車の運転本数
    下り … 30本(下館止まり6本 / 友部止まり13本 / 常磐線直通11本)
    上り … 32本(下館始発8本 / 友部始発11本 / 水戸線直通常磐線13本<下館止まり1本含む>)

    季節の臨時列車(令和以降)
    ●臨時普通列車(友部→下館) ※7月下旬の水戸偕楽園花火大会開催日に運転(2023年運転無し)
    ●臨時普通列車(小山→友部) ※7月最終日曜日の小山の花火開催日に運転
    ●臨時普通列車(勝田→下館−小山) ※10月のちくせい花火大会開催日に運転(2023年運転無し)
    ●特急「常磐日光号」(高萩−日光) ※行楽シーズンにあわせて運転

    ※JR両毛線への直通列車は2022年3月で終了しました。

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  • 利用可能なお得なきっぷ
    通年で利用できるものには休日お出かけパス(小山−下館のみ)、週末パス(全区間で利用可能)、季節限定ではときわ路パス(小田林−友部のみ)、青春18きっぷ、北海道&東日本パス(いずれも全区間で利用可能)などがあります。詳しくは沿線情報の鉄道のお得なきっぷのページをご覧ください。

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  • 接続路線
    • 小山駅
    • 東北新幹線(全てのなすの号と、盛岡駅、仙台駅を発着する一部のやまびこ号が停車)
      JR東北本線(愛称 宇都宮線・上野東京ライン・湘南新宿ライン横須賀線直通)
      JR両毛線
    • 友部駅
    • JR常磐線(愛称 上野東京ライン)

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  • 貨物輸送
    貨物列車の運行は2000年12月で終了しましたが、現在も全区間でJR貨物が第二種鉄道事業者となっているためJR貨物のエリア別サービス案内(関東支社)の路線図にJR水戸線が掲載されています(笑) 今なお第二種免許を維持し続けている理由は不明です。

    最新の路線図(2023年6月現在)からはJR水戸線が消えています。引き続きJR貨物が第二種鉄道事業者となっているのか確認中です。

※このページに掲載されている情報は2023年12月1日現在のものです。
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