ホーム > 特集 > 廃線めぐり > 両毛1〜8番

小山駅からハーヴェストウォーク手前辺りまで、両毛線沿いにはいくつかの専用線がありました。両毛1〜8番はそこへ出入りする貨車などを一時的に留置していたり、各方面からやってくる貨車のたまり場になっていたと思われます。しかし、東北新幹線の開業に伴う新駅舎建設などにより全て消滅してしまいました。その後、ホームの移設などで誕生した中部電留線についても紹介します。

小山駅西口
  • 両毛2
  • 西口のタクシープールが更地だったころ、現在の西口エスカレーターを降りたセブンイレブン付近まで線路がありました。セブンイレブンの前には倉庫のような建物があり、駅前まで線路が伸びていたのは両毛1〜4番。小山駅高架下駐車場(旧パーク&ライド)に入る道に両毛5〜8番がありました。
  • 両毛3
  • ちなみに小山駅高架下駐車場へ入る道の奥にはユニオン建設というJR東日本グループの建設会社の社屋と小山総合第一詰所がありますが、私有地ゆえに調査はできません。
    写真の左奥に見える小山市営小山駅西駐車場は元から鉄道敷地外であり、廃線跡ではありません。間を隔てる背の低い白いフェンスが境目だったようです。
県道264号線りくばし(中部電留線)
  • 両毛1
  • 東北新幹線の建設工事前の両毛線ホームは、1面2線の島式ホームだった宇都宮線、水戸線のホームと1本の連絡橋で繋がっていました。それが工事によって引き離されて現在の形になった時に、6番線の外側に中部電留線、思川側の延長線上に保線基地線が敷設されました。 現在は架線は撤去され、ポイントの先には障害物も置いてあって進入できないようになっています。
    観察するに当たり、JR両毛線ホームからだと6番線に列車が止まっていれば見えませんし、列車がいなくとも東北新幹線の橋脚によって見落としがちです。駅の外でもホーム西側の市道からではフェンスや木に阻まれて見えにくい場所があるので、両毛線を跨ぐ県道264号線のりくばしまで行くのが確実です。
    保線基地線があった所は更地になっていて痕跡は残っていません。当時からあるものかどうかは分かりませんが、沿道には門扉があり、工事車両等が敷地内に入れるようになっています。
調査日:2018年12月8日(2019年4月6日写真差し替え)
2023年9月16日(記事修正)

※撮影は全て歩道からです。


詳しい地図はこちらをご覧ください(小山駅周辺の廃線をひとつの地図に集約し、線区別にレイヤーを分けてあります)
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