ホーム > 特集 > 廃線めぐり > 小山南部電留線

小山南部電留線(以下、旧南部電留線)は東北新幹線の建設工事と平行して昭和50年代初めに作られたと思われる留置線です。電留線として使われた記録などは見つかりませんでしたが、現在は非電化となって保線基地線に転用されています。

横倉踏切(東北本線79K947M)の南側
  • 南部電留線1
  • 小山駅西口から東北新幹線の高架下を南へ徒歩10分ほど行った所にある横倉踏切から旧南部電留線の全容を伺えます。
    写真の左から順にJR東北本線上り本線、下り本線(上下線の間に渡り線有り)、旧南部電留1番、旧南部電留2番です。新幹線の高架を利用して架線ビームが設置されていますが、先述の通り非電化されているので架線は張られていません。
    現在の保線基地線は小山駅9番線とだけ繋がっていますが、電留線だった頃は踏切の小山側にシーサースクロッシングがあり、さらにその先に渡り線があって10番線、11番線とも繋がっていたようです(シーサースクロッシングだったポイントは、現在は9番線と10番線の渡り線になっています)
第二境街道踏切(東北本線79K540M)の北側
  • 南部電留線2
  • 横倉踏切からさらに南へ徒歩5分の第二境街道踏切からは、旧南部電留線の末端を見ることができます。
    南部電留2番だった線路には車庫がありますが、保線基地線へと転用されてから建てられたものと思われます。踏切脇の道路境界部に立つフェンスは開閉できるようになっていて、そこから備品の搬入を行っているようです。ちなみに踏切の上野側にも線路が敷設されていますが、旧南部電留線とは一切関係は無く軌陸車を入線させるための線路のようです。
    画像2-1
調査日:2018年12月8日
2023年9月16日(記事修正と画像追加)

※撮影は全て歩道からです。


詳しい地図はこちらをご覧ください(小山駅周辺の廃線をひとつの地図に集約し、線区別にレイヤーを分けてあります)
inserted by FC2 system