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    E653系の生い立ちについては過去の勝田車両センター図鑑をご覧ください。
    波動輸送を支えてきた485系和式電車「リゾートエクスプレスゆう」が老朽化のため2018年9月に廃車となりました。同じく波動輸送を担ってきた651系の基本編成も老朽化を理由に2018年度中の引退が決まり、勝田車両センターに波動車がいなくなる事が想定されました。この事態に、整備が簡単なE657系ベースの新車を作ればいいのでは?という話もあったそうですが、もうひとつ検討されていたE653系1000番代の再転属が現実のものとなりました。2018年11月8日の早朝、勝田車両センターに戻ってきたのはU-108編成(K308編成の一部とK354編成で組成)で、設備等は特急「いなほ」のままでしたが、車体の塗色は485系「ひたち」を彷彿とさせる国鉄色へ変更されています。
    2023年8月には主に首都圏で運転される波動車の不足解消を目的として元K302編成のU-102編成も再転属してきました。こちらは当初、583系色になるという噂もありましたが、フレッシュひたち塗色の新色となるスカイブルーとなって秋田総合車両センターを出場。スカーレットブロッサムのような塗色の呼び方は無く、モチーフとする景勝地のイメージステッカーもありません。
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  • K70編成の運用
    U-108編成改めK70編成となり、2019年2月2日に快速「E653系おかえり号」としてJR常磐線の水戸−いわきで運転されたのを皮切りに、485系リゾートエクスプレスゆうや651系の跡を継いで臨時快速列車や団体列車として運転されてきました。しかし2020年春より新型コロナウィルス感染症の拡大によって臨時快速列車や団体列車は軒並み運休。活躍の場がほとんど無くなってしましました。
    長引くコロナ禍において、ワクチン接種などである程度の重症化リスクが抑えられてくると、全国旅行支援なども相まって少しずつ観光需要が回復してきました。2022年春は、ほぼ例年通りに臨時列車が運転されましたが、特筆すべきはそれらがすべて「特急列車」に変わったことです。これによってJR水戸線で初の特急列車「常磐日光号」の運転へと繋がることになります。この機に乗じて快速列車として運転されていた臨時列車は、ことごとく特急列車に格上げされていきます。それでもグリーン車を含め、利用者数はいい感じに推移しているようです。
    首都圏向けのK71編成の登場によってJR常磐線やJR水戸線の波動輸送に特化するものと思われましたが、K71編成と入れ替わりで大宮総合車両センター東大宮センターに常駐することが多く、JR吾妻線などの臨時列車に充当されることがあります。
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  • K71編成の運用
    大宮総合車両センター東大宮センターに所属する651系1000番代の置き換えに波動用のE257系5500番代を充てたことで波動用の車両が不足し、当面は廃車を免れた185系が波動用の予備車となって臨時列車や団体列車に駆り出されていますが、その打開策としてやってきたのがU-102編成改めK71編成です。JR東日本が撮影イベントの参加募集で出したプレスリリースには、運用範囲はJR東海道本線、JR東北本線、JR高崎線、JR常磐線などと記されていますが、このうち、JR東海道本線方面に関しては、2024年3月のダイヤ改正から土曜・休日を中心に運転されている臨時特急「鎌倉」(JR武蔵野線吉川美南〜JR横須賀線鎌倉駅)に充当される予定でした。しかし東大宮センターにはK70編成が常駐することが多く、「鎌倉」も大半がK70編成で運転されています。今のところK71編成は勝田車両センターにいることが多く、常磐方面への臨時列車に多く充当されています。運転開始も2023年10月14・15日に日立−川越で運転された特急「川越物語号」でした。
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